NHK連続テレビ小説『半分、青い。』とムンプス難聴
今回は珍しく、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』触れていきたいと思います。
知り合いの手話通訳士さんと話していたときにたまたま『半分、青い。』の話題になりました。
NHK連続テレビ小説は通勤時間帯と重なるので見ることがないのですが、主人公がムンプス難聴であることを知って共感を覚えました(^^)
連続テレビ小説『半分、青い。』とは?
1話も見たことがないのでHPを引用します。
失敗って、楽しい。
今日とは違う明日が、きっと見つかるから-
連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は、脚本家・北川悦吏子さんのオリジナル作品。故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていきます。
大阪万博の翌年、1971(昭和46)年。岐阜県東部の架空の町・東美濃市梟(ふくろう)町の小さな食堂に、鈴愛(すずめ)という女の子が生まれた。毎日野山を駆け回る元気な子だったが、小学生のとき、病気で片耳を失聴してしまう。そんな彼女を励ましたのは、わが子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみだった…。
私が連続テレビ小説に興味を持つのは『こころ』(2002年)以来です。www6.nhk.or.jp
放送された当時私は中学2年生で、夏休みに母親が見ていたので一緒に見ていました。
最後まで見た唯一の連続テレビ小説です。
この『半分、青い。』に共感を覚えたのはムンプス難聴に関することです。
永野芽郁(ながのめい)演じるヒロイン・鈴愛(すずめ)が放送第2週でムンプス難聴と診断され、片耳の聴力を失ったそうです。
ムンプス難聴とは・・・
ムンプス難聴とは、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の原因ウィルスとして知られているムンプスウイルスの内耳感染によって生じる難聴で、急性感音難聴のひとつです。感音難聴とは、内耳にある蝸牛(かぎゅう)という、音を感じる器官や聴神経などの異常によっておこる難聴のことをいいます。
私の場合、実のところムンプス難聴と診断を受けたわけではありません。
気が付いたら聴こえていなかったので、正直なところ原因不明。
自覚したのは確か小学校の健康診断でした。
5歳のときにおたふく風邪になったので、もしかして該当するのかな・・・?という程度です。
片耳は聴こえないけどぱっと見が普通・・・
見た目は健聴者と変わりません。
電話もするし音楽も聴くし、要約筆記もします。
でもレストランや居酒屋のような騒がしいお店では座る場所を選ばないと人と会話することが少々不便です。
電話の受話器は右耳で、しかも右利き。
右肩と頭の間に受話器を挟んで右手でメモを取ったりパソコンを操作したりしながら電話を取っているので、態度が割と悪いです。
まあ仕方がないので気にしませんが(笑)
左耳を治さないの?とか、人工内耳は使わないの?とか、たまーに聞かれます。
でも左耳が聴こえる感覚を知らないので、今さら聴こえるようになったところでうるさいと感じると思います。
右耳から聴こえていた音が左耳からも聴こえる、右耳から入る音を理解するための集中力が途切れるのではないか?と感じます。
片耳を塞ぎながら電話をしている人を街で見かけることがあります。
ああいう光景を見ると、両耳聴こえるのも不便そうだなと感じます。
なので治療については関心がありません。
もう一つ聞かれる障害者手帳について。
条件 | |
2級 | 両耳の聴力レベルが100dB以上 |
3級 | 両耳の聴力レベル90dB以上 |
4級 | 両耳の聴力レベルが80dB以上 もしくは 語音明瞭度が両耳ともに50%以下 |
6級 | 両耳の聴力レベルが70dB以上 もしくは 片耳の聴力レベルが90dB以上、もう片方が50dB以上 |
(※2018年5月現在)
私は6級にも該当しません。
因みに、私の右耳と健聴者の右耳を比較すると私の方が良いらしいです。
要約筆記者養成テキスト下巻(※旧テキスト)にはこう書いてあります。
成人後の聴力損失が大きい場合は、それまでの人生をすべて失って、まったく価値のない自分になってしまったという喪失感がおおきいものです。
(出典:厚生労働省カリキュラム準拠『要約筆記者養成テキスト』下巻P70)
成人後に中途失聴になるとショックを受ける方がいるらしいです。
私も一応中途失聴であり、テキストで紹介されている一部の事例について同じ感覚を覚えたことはありますが、ショックを受けたことはありません。
難聴者の立場が半分理解できる反面、半分はよく分からないんです。
今後、『半分、青い。』を見ていくか分かりません(笑)
ただなんとなーく私を知ってもらえたらと思って紹介しました(^^)
以上!