~右耳を誰かのために~

アウトプットも兼ねて。

東京にいるからこそ目に出来る景色

2017年11月。

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017@東京国際フォーラム」に参加しました。

www.social-innovation.jp

 

このフォーラムは、日本社会が抱える課題に対して解決に向けて働きかけている国、企業、NPOなどの団体や研究機関が集い、議論し、皆で共有して実践につなげる場として開催されています。

今年で2回目で、11月17日(金)~11月19日(日)の3日間開催されました。

私は18日&19日の分科会とシンポジウムに参加しました。

 

 

<ソーシャルイノベーションの素 ~知覚とテクノロジーが変える未来~>

先ず印象的だったのは、「カンブリアナイト」というコミュニティ。

社会課題を解決する側、研究・開発する側、それらの橋渡しをする側の人たちが集い、語り合う場をヒューマンセンシング研究所という団体が開催しているそうです。

この話から発展したのが「センシングテクノロジー」と「メンタルヘルス

 

株式会社ユーフォリアが提供している「ONE TAP SPORTS」という技術は、スポーツ選手個人の状態を見える化し、解析したデータを元に選手のパフォーマンスを向上させ試合に勝たせる方程式を導くそうです。

野球やサッカー、テニスなど多くのスポーツに導入され、MLBでは2015年の開幕戦1試合で100年の歴史分のデータ量を解析できたそうです。

 

ビックリです・・・(゜o゜;

 

株式会社Sollationでは、統合失調症を新しくICTで治療するための研究を臨床心理士PSWの顧問の方が発表されました。

新型うつ病や民間業者でも導入されているストレスチェックにも触れ、将来的には社員へのメンタルヘルス対処の数値が財務諸表と共にKPIデータとして投資の指標となると分析されていました。

過去の歴史では抑圧されていた統合失調症に対する研究が、「知識や技術は焼き討つためだけではなく、救うために活かされるべき」という考え方の元で今後も行われるというのが私は素晴らしいと感じました。

 

 

もうひとつ印象的だったのは、都市開発について。

近年再開発されている都市のフォーマットは実は国土交通省によるものらしいですが、由来はル・コルビジェの垂直田園都市だそうです。

区画整理された土地に高層マンションや商業施設が立ち並ぶ風景は、車が走りやすい直線道路を整備するためで、産業革命期に車を発明した時代に生まれてた、車をドンドン売ろうとする思想です。

この思想に対してヤン・ゲールが提唱したのは、「人々のアクティビティ → 空間 → 建築」の順で都市計画を測るべきという考え方。

イノベーションが生まれる都市は、「官能が必要」で「新しいアイディアには古い建物が必要」とのことです。

確かに、六本木ヒルズのようなタワマン的なオフィスビルによる入居する会社は既に成功した会社であり、これからイノベーションを起こしたい人たちが切磋琢磨して交流すべき相手ではないですね。

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<人生100年時代の新しい生業 ~わたしたちの働き方・暮らし方の未来~>

リンダ・グラットン著の『LIFESHIFT』『WORKSHIFT』がテーマになるような分科会。

世の中にない新しい価値を提供し、過去を振り返ったときに点と点が繋がっている職業人生を歩むため、大企業や国家公務員から飛び出した人たちがパネラーでした。

彼らが心掛けている共通項は、1日の終わりにしていることは翌日のタスク整理ではなく、1日の振り返りをして感情の整理をすることだそうです。

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ゆとり世代が描くにっぽんの将来 ~いつの時代も、社会を変えるのは若者だ!~>

ここでは20代の社会起業家を招き7つのテーマで意見交換が行われました。

テーマは「世代間の壁」「同世代とのモチベーション格差」「制度の壁」「情報の格差」「リスク」「格差」「満足」。

印象的だったのは「情報の格差」。

私を含めて今の20代は、インターネット環境が整備され、情報へアクセスしやすいのが当たり前となった世代。

一方でその弊害として、表面的な賛否を語れるようになり、自分が経験・体験したわけでもないのに批判・評論家っぽいことを語ることができる人が増えました。

沢山の情報量に流され、最も悩んでいることを細かく分析する機会が失われています。

自分が何をしたい、もしくは何が欲しいのかを教育する文化が今の日本にはないため、同世代との間でモチベーション格差が生まれる。

 

 

確かに!と感じました。

やりたいこと、欲しいものを聞かれたときに私は即答できません。

 

 

自分がしたいことや欲しいものに自らアンテナを張り発信することで、それが引き寄せられ、結果的に臨んだ場所に身を置く人たち。

やはりそういう人たちがこうやって人前で喋るんだなと感じました。

 

 

フィンテック × 社会的投資の衝撃>

ソーシャルビジネスに「共感」をベースに上場する未来を実現するため、社会的投資を掘り起こそうとしている人たちがパネラーでした。

日本取引所による「インパクト投資」、株式会社デジリサーチによる「アップサイドソーシャルインパクトボンド」が紹介されました。

印象的だったのは、ライフイズテック株式会社が取り組んでいる中高生向けのIT教育事業。

夏休みの一定期間にITの仕組みを学ぶプログラムを行っており、地元の大学生が中高生へゲームを通して学びの機会を提供しています。

将来的にはこのプログラムに参加した中高生が大学生になったとき、立場を変えて中高生に教えるという地域人材育成エコシステムの構築を目指しているそうです。

「野球やサッカーのように、ITをやる子がヒーローになれる文化を日本へ」をモットーに、ソーシャルIPO(最適にお金と人が集まる仕組み)として上場を目指しています。

 

 

<シンポジウム「日本の将来をつくる~子どもと教育が日本のイノベーションをおこす~」>

学校教育に対する課題とデータによる合理的解決に向けた政策提言が議論されました。

ここで初めて耳にしたのは、慶應義塾大学の中室牧子准教授が推進する「エビデンスベース」による教育。

仮説 → 実験 → 結果(エビデンス)&科学的根拠に基づいて応用・政策形成することで、教育現場への費用対効果の検証を導入する考え方。

医療現場が最初に取り入れた考え方だそう。

経済学的な合理性を教育分野にも取り入れるために実験・検証・効果を測り、少子高齢化に伴う低予算で最大限の効果を発揮させるためです。

 

 

日本の教育が変わるためには、先生が変わることが重要な要素の1つだと議論されました。

過保護による保護者からの要求と部活の顧問などにより教育現場における先生への負担が重い環境が現状であり、先生が自由に考えて行動して自分らしく生きられる社会の実現が、子ども達に対して良い影響を与えられる社会になるよう変わるべきとのことでした。

 

 

私の同級生にも学校の授業と部活の顧問でカレンダーが埋まっている先生がいます。

会う度に同じことを感じていただけに、凄く共感できました。

 

 

最後に、日本財団のCMでKANの曲「愛は勝つ」を歌っている新山詩織さんが弾き語りで登場しました。

CM自体を目にしたことはあったんですが、新山詩織さんを知ったのは初めてでした。

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このイベントに申込んだ当初、経営者が集って講演会を行うのかなと思っていましたが実際は違いました。

確かに若い事業家もいましたが、皆さん日本社会が持つ課題に対して向き合い、今の制度とは異なる方向からアプローチし、解決に向けて努力していました。

今の制度にどっぷり浸かっている私としては、新しい考え方に触れる良い機会となりました。

 

 

19日には別会場で、地域振興のためのフォーラムが開催されていました。

兵庫県のテントに行き、神戸プリンを買いました。

大学時代、地元に帰省する度に買っていたのでので、見つけた瞬間「あっ!」と思って躊躇することなく財布からお金を出しました(^^)

以前と変わらず美味しかったです。

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来年も開催されるので、必ず参加します!(^^)!