要約筆記者指導者養成研修 ~第2クール~
2017年10月。
要約筆記者指導者養成研修の第2クールが開催されました。
第1クールと同じく、模擬講義と講義&実技研修。
<模擬講義>
前回、約20分間の模擬講義用の原稿を作成する課題が出されました。
提出した原稿が添削されて返却されたのですが・・・真っ赤(笑)
第1クール後は月末月初やら他の予定を言い訳に、ざっくりとまとめたものを書いたところ「20分にまとめましょう」と一言(*´з`)
班別に指定された講義範囲をあまり理解しておらず、ちゃんと原稿を書いていた他のメンバーとの差は歴然∑(OωO; )
本当に台本のような原稿を書くんだなーと、ちょっとだけ面倒くさいと感じた瞬間でした・・・。
かつて講義を担当したときは大まかなタイムスケジュールを組み、その場の雰囲気と進捗状況を見て調整していました。
指導者養成研修は、全国の要約筆記者指導者養成講座平準化を目的に実施している以上、ルールに則ってやらないといけなかったようです(´`:)
<講義&実技研修>
今回も講義デモを含め、下記の座学がありました。
①講義
第9講「伝達の学習」「指導と要約筆記の技術」
第11講「チームワーク」&第12講「ノートテイク」
第11・12講「現場との連携・対応」の指導
集団討議の指導方法&第14講「要約筆記者のあり方」
②実技
連携入力時のサブの役割&第12講実技指導
第1クール同様に指導のポイント、講義の流れを学びました。
要約筆記者としてあるべき姿を理解し、現場で臨機応変に対応することが将来の要約筆記への要請に繋がるという理論です。
実際に理解するには現場で場数をこなせば体現できるのでしょうが、座学だけでイメージさせるのは難しいなと感じました。
この第2クールで印象的だったことは、「要約筆記=通訳」であると何度も強調されていたこと。
聴覚障害者の権利擁護として情報保障を行っている以上、話し手の内容を理解し客観的な言葉で置き換えることで健聴者と同じ情報を得てもらい、且つ社会での認知度を広げていくことが要約筆記者の役割。
かつて私が養成講座を受講したとき、私も「要約筆記=通訳」であるという思想を持っていました。
但し、その理由はコミュニケーション手段が異なる1つの「言語」と位置付け、通訳作業だと考えていました。
当時はこの理由では弱く、「要約筆記≠通訳」とする考え方を変えられませんでした。
もう1点印象的だったこと。
各講義内容に関係のないことや後々の講義で話題に触れることは、受講生に混乱させないために各講の指導内容に触れないこと。
私はこれまで「要約筆記現場のイメージを持たせる」という思想を持って指導をしてきたことから、違和感を感じました。
認知度が低い以上、必要な手段だと感じているからです。
そして耳の痛い話が2つ。
1つは他の都道府県は皆ちゃんとやっているということ(笑)
もう1つは研修を受ける姿勢が指導者としてではなく、養成講座のおさらいをしに来た感じがすること。
班のメンバーは各々が講師を務めたときや受講当時の養成講座との違い、各地の考え方の差を理解し区別していました。
一方で私は6年前に受けた養成講座の補講、大学&地元での経験との差を感じただけでした。
受講する姿勢が違うため、班の中では理解が不足しているのがよく分かります( ̄○ ̄)
第1&2クールを通じて、47都道府県の全員が井の中の蛙であることを感じます。
指導者養成研修は今年で7年目だそうです。
全要研的には各地の色が残った養成講座が未だに実施されていることを課題と捉え、解決を図りたいと考えているようです。
研修会だけでは一方通行で、且つ各都道府県内で試行錯誤しながら成長しているので、横の繋がりと交流を図ることで意外と解決できるような気がします。
かつて私は全国8支店を持つ本社に四国から東京へ呼ばれ、本社スタッフとして働いた経験があります。
本社での会議や研修会後は飲み会を行い、支店間で親睦を深めあい、後々の仕事がスムーズに捗りました。
地域別にエリアで括ったときにも、エリア内での交流が活きたことで体制が強くなったこともあります。
恐らく、今の本部では気が付かない視点だと思います。
・・・こんなこと書いていいのかな(笑)
第3クールに向けて模擬講義の課題が追加されました。
班のメンバーとは第2クール後に打ち合わせをしましたが、解散後はメールとLINEのやり取りだけ。
良い原稿が出来るように微力ながら経験を活かさねば・・・という感じです(^ー^)