~右耳を誰かのために~

アウトプットも兼ねて。

手話を使える要約筆記者へ

聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2017

というものに参加しました。

社会福祉法人聴力障害者情報文化センターが主催で毎年開催されており、

今年は2017年7月29日(土)&30日(日)にありました。

地元香川県の要約筆記サークルの方に教えていただきました。

 

 

大学時代と社会人で7年程要約筆記の現場で活動してきましたが、外部の研修会に参加したのは初めてでした。

ここでは2つの刺激的な事がありました。

 

 

研修会では6名の方が講演会や報告会をし、聴覚障害者へのソーシャルワークがテーマでした。

 神戸大学の河﨑先生は、聴覚障害者の心の健康と支援をテーマに臨床心理学の観点から講演されました。

手話を通してコミュニケーションを図ることが、障害を持つ人が自分を伝えることと分かってもらえることに繋がり、結果として心理的基本的人権の維持に繋がるという話をされました。

かつて日本国憲法基本的人権について人に教えたことがありましたが、違った分野からのアプローチがあるのだなと新鮮な気持ちになりました。

 

 

「健全であるためには、オープンであること」だそうです。

 

 

これに併せて、2018年度より国家資格として「公認心理師」が制度化されるそうです。

指定学部や実務経験など一定の条件をクリアすると受験資格が与えられるそうです。

 

 

その他の内容としては・・・

 

 

九州大学の甲斐更紗先生は、心理カウンセリングに関する専門領域を学んだ手話通訳士の必要性がテーマ。

ろう・難聴を持つセラピストと相談者の間に健聴者の手話通訳士が介在した時、この通訳士が相談者の話に反応して感情が顔に出てしまうという事例を紹介されました。

心理学を専門に学んでいればセラピーを受ける中で正しいリアクションが成立して介抱に向かうにも関わらず、通訳者のちょっとした反応が相談者を困らせるという事例です。

これはカウンセリングに限らず、通訳士はある程度の得意な専門領域を持つ必要があり、文字通訳を行う要約筆記者においても他人事ではないと感じました。

(そもそも論を言うと、通訳士が感情を顔に出すこと自体に問題はありますが…。)

 

 

日本学生支援機構の調査によると障害を持つ学生の進学率が増加傾向にあり、特定の学問に対する専門家として活躍する障害者も増えているそうです。

↓↓↓

障害のある学生の修学支援に関する実態調査 - JASSO

但し進学率を上げているのは聴覚・言語障害者ではありませんが、似たようなケースが今後も起きると考えると、公正な情報保障の必要性を改めて感じました。

 

 

他に4名講演された方がいたのですが・・・仕事が多忙で寝不足だったのであまり聞いていませんでした(笑)

配布資料があるので何となく思い出せますが、上記で紹介したお二人ほどの「なるほど!」といった感覚がなかったので割愛致します(^^;)

法学部出身の私としては専門外の内容であったので余計に睡魔に襲われましたが、理解度を深める上ではある程度の独学も必要ですね(・_・;)

 

 

もう一つ刺激になったのが、研修会後に参加した懇親会。

約50名参加したのですが、手話をまともに使えないのは私だけ(笑)

お酒は強い方なので酒の席だと瓶ビール片手にあちこち動き回り、軽く酔った勢いで絡みに行くのが私のスタイル。

しかし今回は健聴者と聴覚障害者、難聴者がバラバラに座っていたため誰が手話を使わずに話せるのかさっぱり分からず、身動きが取れませんでした(゜◇゜)ガーン

同じテーブルの手話通訳士の方と難聴者の方を介して盛り上がっていました(笑)

この状況はマズい・・・と感じていたので、皆の前で自己紹介する時に大学と香川で要約筆記者だったことと少し手話を習っていることを話すと注目され、何名かの方から名刺を頂戴しました。

東京都手話派遣センターの方や医師、山梨県の手話通訳士さん、愛媛出身のPSW(精神保健福祉士)を持つ社会保険労務士さん。

後の2人の方は個人レベルでも交流出来そうなので、関わっていきたいです(^^)

 

 

外の方と接する機会があれば良いのにな・・・とこれまで何度か考え、方法が分からず時間だけが過ぎていました。

これを機会に人財産を増やし、活動の場を広げたいです(^-^)

 

 

更に一つ感じたこと。

手話を使える要約筆記者は強いなと改めて感じました。

我々要約筆記者は情報保障支援が出来ても、OFFの場で聴覚障害者と意思疎通が図れない。

でも仕方がない・・・講演会が終われば先ずスクリーンからパソコンから配線から片付けないといけない!

手話通訳士は片付ける物がないからすぐにコミュニケーションを取ることができる。

色々思うことはありますが、要約筆記者が難聴の世界に対して入り込めない、何となく感じていた疑問はここに通じるのかなと思いました。

 

 

この2日間で多くを学び、感じました。

精神保健福祉士PSW(Psychiatric Social Worker)と呼ぶ国家資格であることを初めて知りました。

 

 

またこういう機会があれば参加したい!

で・・・何となく習ってきたけど、手話を真面目に覚えよう(笑)

皆さん手話が速すぎるぅ~∑(OωO; )