片耳が聴こえなくても声を届けるボランティア ~Part1~
今回は私が大学時代に要約筆記に携わってきた活動についてお話しします。
私が大学在学中に要約筆記に携わることになったのは、正門付近で「学内ノートテイカー募集!」の看板を見つけたことがきっかけです。
※こちらの記事でも触れています(^^)/
高校生の時、私は英語が得意科目でした。
高校2年生の時に英検2級に合格し、学年1位になったことがありました。
学校行事でイギリスに2週間ホームステイし、ステイ先で知り合った学生が私の家に2週間ホームステイしに来たこともありました。
こういった経験から、将来は英語を使った仕事で活躍するんだろうな・・・と自然に考えるようになりました。
それ故、まさか自分が聴覚障害者に対する支援に携わるなんて全く想像していませんでした。
学内で募集看板を見付けた時、「これだ!」と頭の中で叫んだのを今でも覚えています。
当時は何が「これだ!」なのかが分かりませんでしたが、今思うと私の人生観を変えた瞬間だったと思います。
学内ノートテイカーの養成講座は、2日間(9時頃~16時頃)にかけて行われました。
内容はノートテイク制度と聴覚障害に対する基礎講座、ノートテイクの基礎・実践だったと思います。
短い養成講座&現場で場数をこなしレベルアップする方法を取っていたので、人前でノートテイクするための度胸が自然と身に付きました。
学内ノートテイクでは、PCテイカー2人&手書きテイカー1人が聴覚障害を持つ学生(以下、利用学生)の各授業に派遣されます。
図で示すとこんな感じで授業を受けます。
↓↓↓
先生の話を2人のPCテイカーが15分交代で打ち続け、モニターに表示された文字を利用学生に見てもらいます。
手書きテイカーがレジュメの案内をしたり授業内容の概要を手書きテイクしたりと、3人体制で支援していました。
語学のような手書きテイカーだけの授業も一部ありました。
基本的にはPCテイカーが主となって情報保障を行いますが、
統計学のような数式・計算を使った授業や英単語・アルファベットにはすぐに対応できる手書きテイカーに頼っていました。
あと、学校主催の講演会が時々開催されることもありました。
内容は履修説明会や人権講和、図書館見学等々、多岐にわたります。
こういった講演会では、友達や部活仲間・先輩後輩が見に来ることがあります。
普段派遣される授業では、利用学生が所属する学部生がメインなので支援者側の自分たちを個人的に知っている人は非常に少ないです。
なので自分の知り合いが見ているかもしれないという状況の中で、恥ずかしがらずにパフォーマンスができるか、度胸が試される場でもありました。
次回は認知度についてお話しします!(^^)!